三強ライン下克上
幸「まったく、なんで俺がわざわざ氷帝まで足を運ばなきゃいけないんだ」
柳「まぁ、そう言うな。なにやら大事な話があると言っていたではないか」
真「跡部の奴、一体何を考えているのだ」
幸村・柳・真田は訝しげに思いながらも氷帝テニス部のドアをノックした。
部室の中には跡部と忍足、2年の日吉がいた。・・・忍足と日吉は「いた」と言っても実際は「たまたま着替えていた」だけで、
日吉は立海三強の顔を見て、遠慮の欠片もない程に迷惑そうな顔をし、
忍足はなぜかうっすら赤い顔で恥ずかしそうに自分のジャージで胸を隠している。・・・はっきりいって誰もお前の乳首には興味はないだろう。
跡「よう、来たか」
幸「呼び出しておいて偉そうな態度で出迎えとは恐れ入るよ、跡部」
跡「褒めても何も出やしねーぜ・・・。時間の無駄だ。早速本題と行こう。俺様を三強に入れやがれ」
柳「ほう。なかなか面白い提案をするな。予想外だ」
跡「入れるのか、入れないのか、どっちだ?返事次第では力ずくでも奪い取るがな。ジャッカルが」
忍「えぇ!?」
幸「そうだな・・・。では真田と勝負をして勝ったなら・・・俺と柳と跡部が三強を名乗る事にしよう」
真「ちょっと待て精市!俺か!?俺だけが抜けるのか!?ならん!ならんぞ!そんな事はあってはならんのだ!」
柳「弦一郎、心配はいらない。勝てばいいだけの話だ。勝てばな。
ちなみに弦一郎の勝率は・・・ジャッカルの父親が某有名ハンバーガーショップに面接に行った時の採用率と同等程だ。
まぁ、結果、落ちてた様だがな」
真(切・腹!!)
日「なかなか手厚い扱いですね。さすが真田さん。恐れ入りますよ」
忍(余計な事言うなや日吉ーーー!!)
幸「ふふ、こんなんでも副部長だからね。当たり前だよ。では跡部、勝負の方法はこっちで決めてもいいかな?」
跡「構わねーぜ。相手が真田なら・・・勝ったも同然だしな」
日「聞こえますよ、跡部さん」
真「フンガー!もう怒った!精市、早く勝負内容を教えてくれ!王者立海に於いて皇帝と呼・・・」
幸「ヒーロー対決だ」
忍(セリフ最後まで言わせてあげてー!)
跡「ヒーロー対決?」
幸「そう。どちらがよりヒーローと言う名に相応しいか」
跡「ハッ。200人の頂点をなめんなよ」
柳「弦一郎、安心しろ。お前が負ければお前はどうなろうと立海の名に恥じるからな。策は練ってある」
真「蓮二・・・」
幸「では準備をしなくちゃいけない。少し待っててくれるかい?」
跡「せいぜい足掻くがいいさ。俺様の勝ちは揺るがないからな」
幸村・柳・真田は別室へ消えた。数分後、日吉はまだ着替えの途中であったし、忍足は言わずとも胸を隠したままだった。
跡部が「お前らいい加減、着替え済ませろよ」と言ったと同時に幸村と柳が戻ってきた。
柳「待たせたな」
跡「別に待っちゃいねーよ」
幸「ふふ。気の弱い奴はトイレに行っとけ。チビる前にね」
跡「能書きはいい。さっさとはじめようぜ」
幸「ではっ・・・。天衣無縫の強さを遥かに越える真田の真の姿を見よ!かむぉーん!サナダマーン!」
忍(こっ、これはっ!!)
跡「クッ・・・!俺様にゃ真似できねぇ・・・!」
日「恥ずかしげもなく、むしろ誇らしげにそんな衣装を・・・!」
幸「・・・真田の勝ち、でいいかな?」
跡「・・・あぁ、完敗だ・・・。さすが立海。三強の壁は高いぜ・・・」
日「三強に下戸苦情だ・・・!」
柳「よかったな、弦一郎」
真「・・・・・・・・・あぁ・・・・・・・・・」
かくして(真田の)三強の座は守られた。
今日も三強の座を脅かす者から自分自身を守るのだ!
がんばれサナダマン。負けるなサナダマン。
Fin.
★長岡様へ相互記念
真田がどんな素敵なコスチュームなのかは想像にお任せします。
なぜこんなにキャラがいるかというと、忍足はツッコミ要員、日吉は下戸苦情(←誤字ではないですよ)を言わせたかっただけの理由からです。
人数多くてすいません。
これからも宜しくお願い致します。
2008/2/10 佐波屋