Conflict








私を紳士と呼んだのは誰ですか

紳士なんかじゃない
 ↑矢沢あ○風






「比呂くん、急にごめんね?今日、両親いなくて…物騒かな?って…」

「いえ、構いませんよ それより、最近、近所で起きていた強盗事件の犯人が捕まったそうですよ」

「そうなんだぁ… よかった」

さん、私は貴方の為ならば、何処に居ようが、何があろうが、飛んで行きますよ」

「うれしい…比呂くん、大好き!」

は柳生にそっともたれかかった

私は日本一、いや世界一の幸せ者です。 こんな可愛い、清らかな…理想通りのさんと出会えるなんて…!!……ん?

さん、先程『両親がいない』と仰りましたか?」

「商店街のくじ引きでね、旅行が当たって、二人で行っちゃった 明日までお留守番」




…!!と、言う事は(朝まで)二人きりですか!?(※誰も泊まっていけなんて言ってない)
ま、まさかさん、清純そうな顔をして、私を誘ってるんですかっ!?
そ、そ、そ、それにっ(※動揺しすぎ)さん、珍しくミニスカートを穿いてます!
確か、さんのミニスカート姿を最後に見たのは………(※記憶手繰り寄せ中)
そうです!確か、8ヵ月前に告白された時、かなり短いスカートでした…///
それはもう、思い出せば恥ずかしくなる位…!
と、言う事は…?
これが勝負服って奴ですね!?
人生を賭けた勝負の日に身に纏う戦闘服…
噂には聞いていましたが
(チラッ)かなりな殺傷能力です…!!
私とした事が…ノックアウト寸前です…!




ブッ!! (※鼻血噴出)

「ひ、比呂くん!鼻血出てるよ!大丈夫!?」

シマッタ!失態です!ここはひとつ、冷静に…

「いえ、大した事ありません。よくあるんですよ(フキフキ)さんが心配する様な事は何ひとつ…」

「そうなんだ…よかったぁ。でも一応、上向いてて?」

なんて優しい人なんだ さん…!たかが鼻血ごときで、ここまで心配してくれるなんて…!あなたは天使だ!!


「止まらないねぇ 仰向けに寝てた方がいいかも。ちょっと横になってて。タオル冷やしてくるから」

「あ、いいんですよ。その内止まりますから」

「だめ〜!貧血にでもなったら、どうするの?大会を控えた大事な体なんだからね!それに…私にとっても、大切な人なんだから//」

「…はい、では失礼して横にならせてもらいます」

「いい子です!じゃタオル持ってくるから、待っててね!」


さんは部屋を出ていってしまいました




では、失礼して横にな………っ!?



ベッドの下に雑誌が…

こ、これは…!!

『みんなの夏初体験特集』 って!!
女の子はロマンチストって!?(※ちっちゃな特集)

さーて、どんな内容が…(※気になる)

!!!!????

なんと!
最近の若者はここまでススんでいるのですかっ!?
他には…なになに?


…………!!!?

ブッッッ!!

…また鼻血を出してしまいました…;

さんに見つかる前になんとか止めねば!

狽、あの音は!さんが階段を上がってくる音ですね!?

ま、まず、本をもとの場所に戻っ…!




「やだ!比呂くん、鼻血ひどくなってるじゃない!」

「いや、これは…」

「まだ上向いてて?私が処理してあ・げ・る(鼻血の)」





さん、なんて挑発的な…
誘っているとしか思えません!

「タオル冷やしてきたから、じっとしててね」

さん…」

「気持ちいい?」

「はい、気持ちいいです」

さんの膝枕で…しかも頭を撫でられています!
えろいシチュエーションです!!
はっ!? 私とした事が、えろいなどと低俗な言葉を使ってしまいました
いや、しかし、なんとぴったりくるナイスな単語でしょうか!
もう何が起きてもおかしくありません!
ん?やばい!!男の本能が…
さんとこんなに密着しているせいもありますが、先程読んだ、あの記事が…。 更にこの、額のタオルの隙間から見えるさんの胸の膨らみが…


  ガバッ!!


「きゃ!どーしたの?まだ起きたらダメだよ!鼻血止まってないよ?」

さん!!」

「?」

私はもう、
我慢の限界です!!

「あな、あなた(の体)を私に下さい!!」

…言った!言ってしまいました!
紳士の限界突破です!

私 は た だ の オ ト コ で す !!




「えっとね比呂くん、そーゆーのは親にも相談してから…(いきなり私を下さいなんて、プロポーズされても…嬉しいけど、困っちゃうよ…)」

柏eに相談ですかっ!?今からヤルけど、いい?とかって聞くんですかっ!? そんな馬鹿な!?





「ま、まぁ、そうですよね…
心の準備という物もありますしね…」

「うん…ごめんね」

「いえ、お気になさらないで下さい むしろ、さんの気持ちも考えず、暴走してしまった私が悪いのです」
(※間違いない)

…さり気なく断られました!!くっ!さん…

「じゃあ明日、両親帰ってくるから、今日の比呂くんの事、話しとくね」

「狽竅Aやや、やめてください!大丈夫です!言わなくとも結構ですよ!!」

「そう?」

「はい それはもちろん」



チクらないで下さい…!



「わかった あ…」

「?」

兄「ただいま〜 、いるのか?」

「おにぃちゃん、おかえり〜 じゃあ比呂くん、今日はありがとね!おにぃちゃん帰ってきたから、もう大丈夫」

「はぁ、それはよかったですね」

「また明日ね、比呂くん」

「はぁ、おやすみなさい…さん、戸締まりには気を付けて下さいね…」

「おやすみ〜」




……と、言う訳で、私、柳生比呂士(通称紳士)は、今、鼻血の跡をカピカピに残したまま夜道を一人淋しく帰っています

お兄さんがいたなんて…。あの時、押し倒さなくて本当によかった…!!




「やはりな…」

「柳くん!?」

「彼女に兄がいる確立は94%と高かった。更に言わせて貰えば柳生が鼻血の処理をせずに帰路につく確立も高かった」

なぜそれを…!?

「ほら、これで拭くといい」

「柳くん、これは…」

「懐紙だ。ではな」




柳くん…。君という人は…




一体、何の為に出で来たんだ!?

そして、なぜ詳しく知っている!?



侮れぬ 立海の参謀め






Fin.