一日部長〜王様ゲーム編〜








〜前回までのあらすじ〜

 一日部長、その座をかけた王様ゲームで、一番命令をこなした者が勝者になるという訳のわからないゲームを続けていたレギュラー陣とマネージャー(ジャッカルは自主棄権)

しかし、真田は赤也の鉄拳をくらいノックアウト

一日部長の座は誰の手に?
順番は丸井に回ってきた





「俺の番か、ま、ちょうど腹も減ってきたし、なんかくれ」

「あんたね…楽に想像できるような指令出さないでよね。はい飴」

「丸井が食べ物を欲しがる確立98%、ひとくち羊羹だ」

「期待を裏切らないッスヨね。ポテチでいっすよね」

「やはりそうきましたね。昨日から準備していましたよ。ところてんです」

「学校にところてん持ってくる度胸がすごいのぅ。手作りっぽいしの…俺は、ほれガムじゃ」

「王様っていーな!たった一言でこんなにいっぱい集まったぜ。ところで、真田は何も持ってないのかよ」

「気絶してるし、誰かポケットあさる?私は嫌だよ」

「俺ヤルっす」




−ガサゴソ−




「なんかありましたよ」

「ナイス!赤也!早く出せよ!」

「いや、引っ掛かって…とれたー!」

 スッポーン!

「(´ー`)……熊だ……」

「(´∀`)…うん、熊、だね…」

「…これ…戻しとけよ…」

「木彫りの熊…って…」

−ガサゴソ−

「ポケットに戻しときました…」

「何も見なかった事にしような…」

「う、うん、じゃあ、続けようか?」






「じ、じゃ私王様指令出してもいいかな?」

「マネージャー、ラストは盛大に頼むぜ〜!!」

「とっときの考えてきたんだ。ジャーン!では、この携帯から氷帝の跡部くんに電話して、暴言をはいていただきます!!」

「おまっ!恐いもの知らずじゃの…」

「マネージャー先輩、たまに恐ろしい事さらっと言いますね。さすがの俺でもやりたくねっすよ」

「大丈夫。この携帯からなら素性がばれません。さぁ誰から?」

「では俺がやろう。跡部には前々から言ってやらねばと思っていた事があったのだ。丁度良い」

 ピポパポ

ピッ『−跡部だ。誰だ』

「お前の言動は周りの人の迷惑になるうる場合が多々ある。特に樺地君に対しての態度は改めるべきだ」

 プツ…

「しゃべり方で、ばれるんじゃねーのか?」

「心配いらない。次は誰だ?」

「ばれる心配ないなら俺行くぜぃ」

 ピポパポ

ピッ『てめー一体何のつもりだ!?』

「派手なパフォーマンスしてんじゃねーよ。この凡人が!!」

 プツ…

「おもしれー!次、俺やらせて下さいよ!」

 ピポパポ

ピッ『さっきからなんだお前は!名を名乗りやがれ!』

「あんた、マジ潰すよ?」

 プツ…





「柳生、次、やるか?」

「いえ、仁王くんお先にどうぞ」

「そんじゃ」

 ピポパポ

ピッ『あ゙!?俺様をなめんなよ?番号から持ち主捜し出してやるぜ!首洗って待ってろよ!』

「おんし、女の子に金払ってキャーキャー言わせとるらしいのぅ。不憫よの」

 プツ…

「それでは、ラスト行かせて頂きます」

 ピポパポ

ピッ『てめー、真田だな!?真田だろ!跡部グループの情報網をなめんじゃねーぞ!?アーン?この(イタ電の)礼はタップリ払ってもらうぜ!』

(真田くんの携帯だったんですね…さぁどうしましょうか…)

「跡部くん、二年前から好きでした!お付き合いして下さい!」

 プツ…

「…真田くんになりすまして跡部くんに告白してしまいましたが…」

「いーんじゃねーの?」

「あーおもしろかった!」

「あぁ」

「またやろうな、真田いじり」

「じゃあ今日はお開きじゃの」

「「「お疲れ〜」」」





結局一日部長の勝者は忘れられたまま

気絶している真田も忘れられたまま

それぞれ帰路につく部員達





−氷帝学園−



「なんや、跡部の奴、携帯持って何ボーっとしてんねん」

「さっきはなんか携帯に向かって怒鳴ってたぜ」

「でも、顔が赤くなってますよ?」

「ケッ気持ちわりーなぁ」

「なんか大事そうに携帯抱いてるC〜」

「ウス」






Fin.