二人のデータマン
「すまなかったな、貞治。わざわざ神奈川まで来てもらって」
「いや、かまわないさ。ところで蓮二、俺に何か用があるんじゃないのか?」
「ああ。実はな。まぁこれを見てくれ」
「蓮二が誕生日プレゼントを渡すために俺を呼び出した確立、90%」
「いや、違う」
「( ̄□ ̄;)理屈じゃない!」
「とにかくこれを見てほしいんだが」
「眼鏡じゃないか。なんだかんだ言って俺にプレゼントを用意‥‥」
「いや、違う」
「( ̄□ ̄;)理屈じゃない!」
「この眼鏡はデータ・アイ・レンズを使っている。知っての通り‥‥」
「ああ、もちろん知っている。このレンズ越しに見ればどんなターゲットの情報も一目瞭然と言う科学者泣かせの一品だろう」
「いや、違う」
「( ̄ロ ̄lll)理屈じゃないー!」
「ただのUVカットレンズだ」
「そ、そうか‥‥。もしや蓮二。俺のために買ってきてくれたのか?」
「いや、違う」
「(-∀-;)理屈じゃーない!」
「これは俺が寝る間も惜しんで開発したものだ。もちろん特許も取ってある」
「さすがだな。博士」
「俺は教授だ。博士は貞治だったろう」
「(T∇T)理屈じゃなーい!」
「いや、これは理屈云々ではなく、ただの貞治のミステイクだ」
「‥‥まぁそれは認めよう。それで?このUVカット眼鏡(特許申請済)をどうするんだ?」
「見てくれ。と俺は言った」
「‥‥これ以上ない程に見ているが?」
「なら用は済んだ。さらばだ、貞治」
「えー?見せびらかしただけなの!?
ちょっ!ちょっと待ってくれ、蓮二!おい!こんな場所に俺を置いていくなー!
帰りの電車賃貸してくれー!!」
Fin.
★アトガキ
‥‥みたいな?(なにが?)
とりあえず乾、蓮二誕生日おめっとさん!
2007.6.3→乾 貞治
2007.6.4→柳 蓮二