っているよ












当番日誌を書く俺の隣で、ピンクの小さな手鏡を覗き込む


「はぁ」

「人に日誌を押し付けておきながらため息か?」


俺の言葉は耳を右から左な様子で、は鏡を見ながらもう一度ため息をついた。


「なんでわたしの睫毛はこんなに短いのかな」

「…それは今すべき話なのか」

「睫毛がもう少し長かったら、もっと可愛いはずなのに」


今度はこちらがため息をつく番だ。


「その発言では、現段階でもある程度可愛い、と受け取れるのだが」

「……柳って失礼なやつだね」


は頬を膨らませて手鏡を制服のポケットに入れた。
その様子が可愛らしくて、ふ…と小さく笑い、日誌にペンを走らせる。


「柳はいつも目を閉じてるから、わたしの可愛さを知らないんだよ」


そんなことはない。

お前が可愛い事はよく知っているよ。


「くだらない事を言うのはこの口か」

「ひへ!」


の唇をつまんでやった。


「はい、可愛い可愛い」

「なにすんのっ」


の唇は指に柔らかな感触を残してあっさりすり抜けていった。

顔が赤いのは、怒っているからか?


いずれにせよ、俺の目にはそんなが可愛く映ってることに変わりはないのだが。




END。






*****


見ている人はちゃんと(?)見ていて、魅力を解ってくれるのです!

…きっと。←願望(笑)



コッソリ佐波屋さまに捧ぐ、とか言ってみたり……
ちょっと遅れたバレンタインということで(汗)















** 水城紫明様に頂きました!本当にサプライズで鼻血出ました。ほんっとーにありがとうございました!
佐波屋 **