宍戸の苦悩
誰でも良いから答えてくれ
俺は今何故ここにいるんだろう･･･。
東京と、神奈川のはざま
「ジャッコー今イナイ、アナタ残念ネー!!」
「はぁ。」
「ホラホラ遠慮シナイデ!!クツロイデ!!」
「は、はぁ･･･。」
夫婦の繰り出すマシンガントーク(？)に生返事を繰り返す俺。
ぶっちゃけ正座しっぱなしの脚が悲鳴をあげ始めている。
俺の前には、横長机を挟んで仲良さげな黒い夫婦。
それと、夫婦が出してくれた和製湯飲みに入った･･･コーヒー。
そして俺の隣には、俺と同じく脚に限界に達しようとしている幼馴染がいる。
俺は
俺はいったい、どこで何を間違えた!!((泣
「ちょ、ちょっと亮･･･。」
「･･･んだよ。」
肘で俺を突付きながら、小声で話し掛けてくる。
「何でこんな事になっちゃったの？？私たちぃぃぃっ。」
･･････。
考えろ、
考えろ俺!!
今日は部活も珍しく休みで･･･平凡な１日になる筈だっただろ！？
今日の朝は―･･･(回想シーンの始まりぃ〜。)
まず、日課の早朝ジョグに行こうとして･･･
「よし、ジョギング行ってくるか。
今日は･･･練習も無いし、少し遠くまで行ってみよ。」
「りょーーーーーー!!」
朝早いってのに、近所迷惑もかえりみず俺の名前を叫んでくる奴。
「か？」
振り返って見ると、案の定。
「他に誰がいんのよ。
じゃなくてね？今日のジョグさ、私も憑いていくよ。」
「(憑･･･。)そのチャリでか？」
「うん、そー言う訳だからさ☆行くよっ!!」
「ちょー待て、ついて来るのは良いが静かにしてろ。
まだ朝早いんだ。」
溜め息混じりに一言。
「うん、わかった。
亮ー!!早くーーーー!!!!」
「全然分かってねぇだろテメェ!!!(怒」
ってな訳で、のチャリに先導されながら走って
走って
走って
走って
「神奈川着いたっ☆」
「神奈川ぁああああぁぁぁ？!!」
気付いたら東京と神奈川の県境まで来ていた。
そんで俺の笑いが何故か止まらなくなって
夫婦登場。ダーン
「ドーシタノデスカ？」
「気分ガ悪インデスカ？」
そして半ば強制的に、この(極小)一軒家に連れられて･･･。
(ジャァ、ウチニ来レバ良イイジャナイカ!!)
(え、いやっ、あの･･･)
(ハイ、着イターーーー。)
((えーーーー!!!？))
(回想終了)
「おーーまーーえーーかぁあぁああ！！！(神奈川に来た原因)」
「いひゃい!!(痛い)いひゃい!!(痛い)ひゃんで？？!(何で)」
回想終了後、速攻のほっぺたを引っ張ってやった。
(夫婦は今はいない)
疲れたし、結構走ったなって思ってたけどよ、
別に神奈川まで来なくて良くね？
気付かなかった俺も馬鹿なのか･･･？
「う･･･痛かった!!亮って容赦無いよね!!」
「うっせぇ。
･･･とりあえず、此処から脱出する方法を探さないとな。」
「ん。どーしますか隊長!!」
「(隊長？)･･･夫婦が戻ってきたら逃げる。どーだ。」
「・・・、亮に任せた私が馬鹿だったよ。」
「何だよその微妙な笑みは。歯ぁ食い縛れ･･･。」
「ちょ、え？待って!!ゴメン!!ごめんなさいぃい!!
早く握り拳を下ろせぇ!!」
そう言えば、夫婦には子供がいるって言ってたような･･･。
カタカナばっかで聞き取りにくいんだよ。
子供早く･･･。(何か妙に俺たちに会わせたがってるし)
すると、俺の願いが通じたのか
「ただいまー」
子供？息子？(もう声変わりしてるッポイぞ)が帰ってきた。
足音が、だんだん俺たちのほうに向かって歩いてくる。
だんだん･･･
だんだん･･･
ガラっ
「ん？客か？」
「「ん？？！」」
「おまっ･･･立海の、ジャッカル桑田!!」
「桑原だっ!!」
何か2人は知り合いみたい。
今の私、完全に蚊帳の外じゃないっ？？！
「ちょっと、亮、知り合い？友達？彼氏？」
「いや、最後のおかしいだろ。
友達でもねぇし、知り合いっつー程でもねぇよ。」
「？」
「立海大付属テニス部、ジャッカル桑原です。
よろしく。」
「あ、テニス部ー。」
「ところでお前さん達よ、何でウチにいんだよ。」
そうだ。
原因はじゃない。
一番の原因は･･･
「お前のせいじゃぁああぁああ!!!!」
家族って、一種の運命共同体☆
そのころ夫婦は、行きつけのコーヒーショップで母国情緒を満喫してましたとさ。
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宍戸さん達は、無事に帰還出来たようですよ((笑
題名は、「冷静と情熱のあいだ」から!!
マジ駄文ですいません!!
3900HITキリリク、佐波屋様に贈ります。
** リリゐ様のサイトのジャッカル夫妻が印象強すぎて、思わずリクしちゃいました。やはり最強！そんで爆笑！期待以上でした。本当にありがとうございました！
佐波屋 **