能犯








「おい足元・・・」


「きゃあっ!なになに!?」


は自分の足元を確認もせずに、すごい勢いで俺に抱きついてきた。


「いや、ボールが転がっているから気をつけろと言おうとしたんだが・・・」


「なーんだ。虫でもいるのかと思った」


そう言い、何事もなかったかのように俺から離れて前を歩く


『抱きつかれる確立87%だった』なんて言わずにいる俺は


知能犯なのだろうか。






Fin.