コさんウインナー









『ねぇ蓮二。』
「ん?どうした?」
『ここ、さっき説明してた方程式なんだけど・・・。』
「先生の話聞いてなかったのか?」
『聞いてたけど、イマイチ分かんなくて・・・。』
「またか・・・ここはだな・・・。」

と柳は学校内で有名なカップル。
同じクラス、席も隣同士で、は分からない問題がある度に柳に聞く。

『なるほど!蓮二の教え方って先生より分かりやすいよね!』
「そうか?の理解力が足りないだけだろう。」
『ムッ!またそーいう事言うんだから・・・。』
「フ・・・冗談だ。」






お昼休み

『蓮二!あたし今日お弁当作ってきたんだ。』
「本当か?」
『うん!天気良いから屋上行かない?』
「そうだな、そうしよう。」



屋上でお弁当を広げる

所詮中学生が作る物なので「うわぁ!これは凄い!」とまでは行かないが
柳にとっては愛しのが作ってくれた物。大満足の他無い。

「凄いな。何から手を付けて良いか分からないな。」
『自信作はね〜ウインナー!』

なんともまぁ!タコさんウインナーですね。とても可愛らしいです。

「何だ?これがウインナーか?」
『タコさんウインナーだよ。』
「・・・タコ?」

柳、タコさんウインナーを知らない様です。

『ほら、足が4本あるでしょ?ちゃんと顔もあるんだよ。』
「タコの足は8本だぞ?そんな事も知らないのか?」
『知ってるもん!ウインナーには8本も作れないの!文句言うなら食べなくて良いよ!』
「フ・・・冗談だ。頂こう。」
『・・・もう!!』

タコさんウインナーを口にする柳。初体験ですね。

「うん。ウインナーの味だな。」
『当たり前だよ、ウインナーをタコにしたからってタコの味にはならないよ。まさか蓮二・・・。』
「形をタコにしたからと言って味まで変わるとは思ってないぞ?」
『煤I・・・。』
「どうした?」

、柳と同じ事を言おうとしていたのに、先に言われてくやしい様子。

『何で先に言っちゃうの〜!?』
の考えてる事など手に取るように分かるさ。」
『くやしーー!!仕返し出来るチャンスだったのに!』
「仕返し?」
『そうだよ。いつも馬鹿にされてるからさ。』

どうやらはいつも柳に馬鹿にされて(からかわれて)悔しかったんですね。

だから「え〜!?蓮二、味まで変わるなんて思ってたの!?アハハ!」って仕返ししたかったみたいです。(ってかそんな事思う人いるのか?)
「馬鹿になどしていないさ。」
『してんじゃん!』
「そんな事は無い。ただの愛情表現だ。」
『煤I!///』

何とも柳、女の子が恥ずかしがる台詞をサラッと口にします。
の顔は真っ赤です。

「どうした?顔が赤いぞ。」
『蓮二が変な事言うから!』
「俺は本当の事を言ったまでだが・・・・・・。」

柳はじっとを見つめます。(開眼中)

『なっ・・・何?///』
「お前・・・。」
『何よ!?///』















「茹でダコみだいだな。」
『!!蓮二ーーー!!』

いつの間にかお弁当を食べ終わった柳は「まずい!」と言わんばかりにその場を逃げ出します。
しかし「逃がすか!」と追いかけ柳を捕まえる

『もう!あんたって人は!』
「だがら冗談だ。何度も言うが愛情表現だと言っているだろう。」
『何度も言うな!恥ずかしい!』








コンクリートの上で寝転がる2人。
は柳に腕枕をしてもらい、とっても幸せそう。

『何か眠くなってきちゃった〜。』
「まだ少し時間はあるぞ。」
『ん〜でも蓮二と話してる方が・・・zzz』

「・・・・・。」

そんなに眠かったのか!?話してる途中で寝てしまいました。(氷帝のジ○ーもビックリです)

『ん〜〜〜蓮二〜〜〜ムニャムニャ・・・。』

夢の中でも柳が出て来るんですね。それだけ好きなんでしょう。
『大好き〜〜〜。』
「///」
今度は柳の顔が茹でダコみたいです。
「俺も好きだぞ、。」
『ん〜〜ムニャムニャ・・・。』





END





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おまけ




「ふぁぁぁ〜あー眠い。」

誰かが屋上へやって来ました。

「先約か・・・ん?あれはウチの参謀じゃのぅ。」

仁王だ!

「お〜い柳、寝てんのか?」

顔を覗き込む仁王に反応を示さない柳。
寝てると思い、ここぞとばかりに暴言を吐く。

「お〜お〜こんな所でいちゃつきやがって、彼女持ちは良いのぉ。」
「・・・・・。」
「つーか本当に寝てんのか、起きてんのか分からんな。」
「・・・起きてるぞ。」
「何じゃ、やっぱ起きてたんか。」

を起こさない様に静かに起き上がる柳。

「そうだ仁王、お前に聞きたい事がある。」
「柳が俺に聞くなんて珍しいな、何じゃ?」
「タコさんウインナーとは何だか知ってるか?」
「は?」
「だから、タコさんウインナーだ。」
「・・・タコの形したウインナーの事じゃろ?そんな事知らん奴おるんか?」
「・・・・・。」
「まさか柳・・・。」
「知っているなら良いんだが。弦一郎なら知らなさそうだな。」
「いや、流石にそれぐらいは知ってるんじゃなか?」
「そ、そうか・・・?」




この後、柳は仁王にタコさんウインナーを知らないと思い切り馬鹿にされたそうです。




END







---アトガキ---

1100番を踏んで頂いた佐波屋様への贈り物です。
“ほのぼの”という事だったのですが、全然ですね・・・
何だが只のバカップルみたいになってしまいました・・・すいません!!
クラスメイトを希望して頂いたのに、最初だけでした。
こんな物でよければ貰って下さい。

柳がタコさんって言うと何だか可笑しいですね・・・。
でも言わせたかったので、言ってもらいました^^

タコさんウインナーですが、足は8本作れます。
しかし!難しい!!
上手くやらないと切れ目が重なって足が取れちゃうんです(涙)
キッチンバサミでやれば上手く出来るかも?
うちのタコさんウインナーの足は4本なので、4本にしちゃいました^^
中学生には負けたくないので・・・(ウメが不器用なだけかもしれませんが)









** 仲良くしてもらってるウメさんとのファーストコンタクトがこの小説かも。もう感謝の嵐です。本当。この頃のウメさんは違うHNで活動されてたので、佐波屋の独断で「ウメさん」に改ざんさせてもらってます。
佐波屋 **